キックスターターでも話題になったシモーネ・ルチアーニ氏の最新作。
ケンビルさんの先行販売で入手できたので夫婦2人で遊んでいきます!
(拡張も一緒に購入してますが、まずは基本から…!笑)
どんなゲーム?
ダーウィンが進化論のヒントを得たと言われるガラパゴス諸島での冒険。プレイヤーもガラパゴス諸島での探索や研究を通じてダーウィンの冒険を振り返っていきます。
島や海の探検、交信を通じて研究を進めていき、途中で手に入れた標本は博物館に届けることで生物学に貢献することができ、その中でラウンドごとに設けられた様々な目標の達成を目指します。
「ワーカープレイスメントゲームでダーウィンの偉業を追想する」というオシャレなフレーバーですね。
人数 | 1〜4人 |
時間 | 30分×プレイ人数 |
年齢 | 14歳以上 |
デザイナー | シモーネ・ルチアーニ、ネストーレ・マンゴーネ |
出版年 | 2023年 |
国 | スペイン |
ルール概要
※細かいルールは説明書を参考にしてください。
2人(3人)でプレイする場合の追加準備
- 基本封蝋のうち、2人プレイなら4色を2枚ずつ、3人プレイなら1枚ずつ箱に戻します。
(4人プレイの場合は全て使用します) - メインボードに置かれなかった動物の標本は最初から博物館に寄贈された状態になります。
(4人プレイの場合は全て置かれるので、余りは出ません)
ゲームのざっくり流れ
まずは乗組員カードをドラフト
ワーカー3人の初期能力と育成計画の方針がこれで決まります。大事なポイントなのでしっかりドラフトで選んでいきます。
ワーカーをプレイスメントしていく
ワーカープレイスメントゲームなのでここがメイン。
ただし、単純にアクションスペースを早取りするだけではありません。
ワーカーによって行ける場所が違う!
ワーカーごとに封蝋が割り振られていて、それによって使えるアクションマスが決まります。
例えば緑の探検アクションを使うためには緑の封蝋か、ワイルドである紫の封蝋を持っているワーカーでないとそもそも入れないのです。
タダでは同じ日誌には入れない
なんと日誌ごとにブロック分けされているのは意味があります。
自分含め、日誌で区切られたエリアに後から入るときは銀行にコインのお支払いが必要。これが地味に効いてきます…
誰かが島の探検をしてしまうと次に船の探検をするときには支払いが発生してしまうので、先手が何をするかで予定が変わることがあります。
レンズを置いてアクションスペースを増やす
最初から解放されているアクションスペースは何人でも入れるけど能力は抑えめ。
もっと効率的なアクションをしたい…?そんなときは「レンズスペースの解放」!
コインを払ってレンズを置くと、次の手番からそのレンズが先着1名様のアクションスペースに生まれ変わります。
しかもレンズを置いたとき、ワーカーを使わずにそのアクションを1回実行できます!
新しく解放されるアクションはワーカーに要求する封蝋が多いのですが、効果は強力なのでこの1回が大きい…!
さらに、もし他のプレイヤーが解放したアクションに入ったときは、銀行から1コイン支給されます。このゲームはお金なんぼあってもいいですからね。
さまざまなアクション
島や海の探索
緑か青の封蝋のアクションを行うとそれぞれ島と海の探索を行うことができます。
島の場合は探検用のワーカーがいるのでそれをアクションに応じた歩数分動かします。
止まったところにはさまざまなボーナスがあるので、どこで止まるかが悩みどころ。
動物の標本を手に入れるのであればここが一番のチャンスです。
最初は左の島しか探検できませんが、船が進むと最大3箇所の島を訪れることができます。
船も島と同じようにアクションによって動かしますが、マスのボーナスは少なめ。というより遠回りしないと入れないようなところにあります。
ただ、茶色の船から遅れをとってしまうとラウンドごとの目標達成得点が少なくなるので、無視はできません。
博物館へ標本を寄贈
探検して入手した標本は博物館へ寄贈できます。
寄贈するとお礼の金銭をいただけます。最初に寄贈するほど多めにコインがもらえるので、序盤のお金稼ぎとしてとても重宝します。
ワーカーの育成
赤のアクションを使うとワーカーに基本封蝋をつけることができます。
最初に選んだ乗組員カードに合わせてつけるもよし。やりたいアクションに合わせてつけるもよし。戦略に合わせてワーカーを育成しましょう!
仕事の成果をより大きくしていくには人材育成が必要不可欠ということです。
交信
黄のアクションを使うと切手を使って交信することができます。
3箇所それぞれでマジョリティ判定を行い、多くの手紙を送ったプレイヤーには援助が送られます。
独占されるとだいぶおいしい思いをさせてしまうので、他のプレイヤーの動向は要チェックです。
目標タイルの獲得
最初に2枚の初期目標タイルをもらえますが、追加で目標タイルをもらうこともできます。
目標を達成すると強力なボーナスがついてくるのでできるだけ早く達成したいところ。
5人目のワーカーを使えるようにするボーナスや基本封蝋の購入コストが安くなる能力だったり、どれを優先するか迷うものばかりです。
やはり無視できないラウンドごとの目標
ボードゲーマーならわかるはず。こういうラウンドごとの目標は無視したら勝てない。
ラウンドごとに設定された目標を達成していると大量得点のチャンスです。
ただし、ラウンドマーカーを兼ねている茶色のビーグル船(ダーウィンの乗っていた船)から遅れをとっているほど獲得点数がどんどん引かれます。
ダーウィンさんは速いので気を抜くと簡単に置いてかれます。
ダーウィンの冒険のペースについて来れないようでは、いくら目標達成していても高い点数はあげられませんなぁ…ということ!?
ルールのポイント 〜我が家のFAQ〜
我が家で発生したルール確認のポイントです。
島や海で1マスに入れる人数
島の場合はスタートとゴール以外は1人しか入れません。また、移動時にも他のプレイヤーがいるマスは1歩に数えません。
それに対して、海の場合は1マスに何艘でも船が入ります。
基本封蝋の割引
様々なタイミングで基本封蝋を割引で購入できる場面がありますが、基本封蝋の購入コストだけではなく、個人ボードに配置するコストも割引対象になります。
目標タイルの所持上限
未達成の目標タイルは2枚まで個人ボード外で保留にできます。2枚保留にしている状態で目標タイルを獲得した場合、獲得した目標タイルは表向きのまま任意の目標スペースに置きます。(配置コストがあれば支払う必要あり。ただしその目標タイルを達成するまで報酬は獲得できません。)
目標タイルと乗組員カードの達成タイミング
自分の手番中でできるのはもちろんのこと、報酬フェーズでも達成できるので、交信マジョリティで得たボーナスで達成して最終得点計算に含めることもできます。
2人でプレイする場合のルール変更点
- メインボード右上の手番順の変更アクション時、もらえる報酬が3コインになります。
- 既に労働者がある日誌セクションに置くときの配置コストが3コインになります。
2人プレイならアクションスペース広くてのびのび!かと思いきや配置コストが重くなるのでカツカツです…
感想
2人プレイでも面白いです!
ワーカープレイスメントあるあるとして、2人プレイだとゆるくなりすぎてしまうことがありますが、同じ日誌に置くと3コイン支払うことになるのであまり好き勝手にアクション選択はできない!
執筆時点のBGG評価は3人ベストですが、2人プレイをベストに投票している人も少なくないので、2人プレイがメインになるとしても買って損はないと思います。
ただ、やはりワーカープレイスメントといえばアクションスペースや手番順の奪い合いの駆け引きなんだ!という場合は3〜4人プレイに軍配があがりそうです。
島の探索、標本の提出、交信マジョリティ、目標タイル、ラウンドごとの目標・・・と得点源になる箇所が散らばっているのでアクションに迷う迷う。
本当にやりたいアクションはこれだけど残ってるワーカーは育成間に合ってなくて行けない…なんてことも起こりがち。
自分のやりたいこともしつつ、相手に楽はさせないように…というところまで考え始めると、やりたいことは無限ですね。笑
旅をしていく感じとかあちこちの状況を考えなきゃいけない感じは「ニュートン」っぽいかも。
ルチアーニ作品の中でもトップクラスに好き!
次回は拡張を入れてどのようにプレイ感が変わるかチェックしようと思っています!
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