ゲムマのバネストブースで2人用ゲームを探していたときにお勧めしていただいたゲーム。
「相手の妨害する場面あると思うけど大丈夫?キツめな1手を打って晩御飯のおかず減らされたりしないでよ?」と心配(?)をされつつも、紹介にバチっときて購入。
どんなゲーム?
少し昔のドイツ北部にあった「ハンブルク」と「アルトナ」の2つの都市の争いをテーマにしたボードゲーム。
現在ではアルトナはハンブルクに併合され、アルトナ地区となってしまったようですが、それまではライバル都市として競い合いながら発展をしていったようです。
デザイナーは「ストロガノフ」「故宮」「シュタウファー」などを手がけたアンドレアス・ステディング。
人数 | 2人 |
時間 | 30〜45分 |
年齢 | 10歳以上 |
デザイナー | Andreas Steding |
出版年 | 2025年 |
国 | ドイツ |
概要
メインボードの周りにアクションカードを並べ、共通の駒を交互に動かして、止まった場所のアクションを実行します。
1〜2歩であれば無料ですが、3歩以上動かす場合は追加の歩数ごとに資源の支払いが必要になります。
色の違う特別なアクションカードが4枚配置されており、ロンデル1周ごとに入れ替わります。
基本のアクションとは違い、実行する代わりに手札に加えて、以降の手番でアクションの代わりに実行することができます。
「手紙」を使えば駒のアクションと手札のアクションをどちらも実行することも可能です。

メインボードの周りにアクションカードが並びます。メインボード上のカードを取り合って勝利を目指します。
お互いにアクションを繰り返し、以下の4つの条件のうち、どれか1つを満たしたら即時勝利となります。
- 船舶カードの購入数が相手より3枚以上多い状態になった
- 訴状カードを3枚獲得した
- 同盟カードを4枚全て獲得した
- 特権コマを自分の都市まで引き寄せた
※勝利条件に使われる要素のざっくり説明
船舶カード:資源で購入する。カードに応じて即時ボーナス、収入、永続能力がもらえる。
訴状カード:特定のアクションでカード単位の綱引き。左端の1枚はロンデル1周時に+2になっていると獲得。
同盟カード:アクションで獲得。ロンデル1周ごとに維持コストあり。手紙を使うと相手からも奪える。
特権コマ:綱引きステータス。相手より獲得量が多いほど収入が増える。
もし駒が1周したら、収入の獲得や訴状カードの獲得確認などを行います。
加えて、以下のいずれかが満たされていたなら、そこでもゲームは終了します。
- メインボード上に船舶カードが残っていない
- メインボード上に訴状カードが残っていない
- 共通サプライに工房トークンが残っていない
- 共通サプライに星トークンが残っていない
この場合は獲得したカード等に書かれている星の数を合計し、多い方が勝利です。
夫婦2人の遊んでみた感想
いぺの場合

とにかく全てが綱引き。自分の勝利を目指しながら、相手に勝利条件を達成されないようにするので常にヒリヒリ。
1時間以内で遊べる2人用中量級としてとても良い…!
インタラクション強めなので遊ぶ相手は選びそうだけど、手番がずっと悩ましくて好き。ただこういうゲームをやると防戦にまわってしまって負けがち。相手にも防御の一手を打たせるために、ちゃんと攻撃することも大事なんだよなぁ…
おすすめポイント
共通の駒でロンデルするので、相手に踏まれたくないアクションを踏んでみたり、やりたそうなアクションに届かないように動かしたりと意地悪くプレイしたくなる。
でも自分の勝利条件のためのアクションも打たないと…という感じで、攻撃と防御のバランスが悩ましくて面白い!

メインボード上のカードはランダムですが、ほとんどのものが互いに共有かつ公開情報なので、運要素はあるもののやや少なめ。相手との睨み合いの中でどちらが先に勝利条件に辿り着けるかを競うので、アブストラクトまではいかないまでも、バチバチ勝負ができるのが楽しいです。
気になるポイント
とにかく自分の勝利を近づけつつ、相手の攻め手を遅らせることを繰り返すことになります。プレイヤーがこの駆け引きをし合うことでゲームが成り立つので、どちらかがゲーム慣れしていないと「一方が圧勝して面白みがわからず…」とか「相手の攻め手を潰して微妙な空気に…」ということが起こりえるかも。
ちゃんとゲーマー同士で遊ぶことを推奨です…
えりの場合

面白い!
今まで遊んできた2人用の中量級ゲームの中でも、特にボードゲーム感があって楽しかった。1手1手に気の抜けない感じがあって白熱した。
今後もちょこちょこ遊びたいな〜
たしかに今まで2人で遊んできた中量級だと、カードテキスト多めのゲームだったり、パズル要素の強いゲームが多いような気がする。
個人ボードなし、メインボードで相手とバチバチ戦って「ちゃんとボードゲームで遊んでる!」という感じがあるのが好評ポイントみたいですね。
えりさんのように、「ソロ感なし、カードテキスト少なめ、運要素あり」が好みの人で、2人用中量級ゲームをやれる環境がある人はぜひ遊んでみてほしい!
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