ことの始まりは御徒町のコロコロ堂さんで「サイズ -大鎌戦役-」を遊んだときのこと。夫婦揃ってどハマり。
あまりに面白かったのですぐに購入しました。
ただ、購入したサイズの中身を確認して気づく。
「あれ…?キャラクターとメックって色ついてないの…?」
コロコロ堂さんのサイズはペイント済みだったので、それが基準になってしまったことで物足りなさがすごい。
コンポーネントの良さも楽しかった理由のひとつなのに。
「…仕方ない…自分たちで塗るか…!」ということでペイント初心者2人で塗ってみました。
いくつかの情報をもとに我が家の独学ペイントメソッド(?)が完成したので、塗ってみたいけどどうすれば?という方の参考になれば幸いです。
必要なもの
まずはないと始まらないものから。具体的なことは後述。
- 塗料
- 筆
- サーフェイサー(下地スプレー)
- パレット
- 水を入れておく容器
- キッチンペーパー
塗料
ミニチュア用の絵の具。
いくつか選択肢はありますが、アーミーペインターにしました。
スターターセットが出ており、コスパのよさが決め手。スターターセットだけでも極細筆と最低限の色が揃うので、こだわりがなければこれで十分です。
塗りたいイメージがあるのであれば、これに色を追加していくのもよし。
我が家はメックにメタル感を出したくてメタリックカラーセットを追加しました。
私たちがペイントを始めたタイミングでは購入できなかったので選択肢から外していましたが、サニーバードさんが出しているペイントスターターキットも良さそう。
シタデルについて
塗料について調べてみるとよく「シタデル」という選択肢も出てきますが、個人的にはコスパのいいアーミーペインター推し。(この記事もアーミーペインターのスターターセットを使う前提で書いていきます)
ただ、実店舗の取り扱いやネットの情報量はシタデルのほうが多いように感じました。もし近くにミニチュア塗装に関するお店があって店員さんにアドバイスもらえるような環境があれば、シタデルでもいいかも。
もしくは色のイメージがはっきりできていて、セットで買う必要がない場合にもシタデルが選択肢に入りそう。
筆
極細の筆(細かいところ用)と細めの筆(ざっくり塗る用)の2本は欲しいです。
極細の筆はスターターセットの付属のもの、細めの筆は100均の水彩画用の筆だけでしたがこれで問題なく塗れます。
サーフェイサー
これをあらかじめ吹き付けておくと色がつきやすくなる優れもの。
サーフェイサーの番号
番号はスプレーの粒度の違い。高いほど粒度が細かいので、乾燥後により滑らかになるらしい。
粗いのいるのか?となったのですが、そちらは粗い分、傷埋め能力が高いとのこと。ほう。
総合的に見て1200のものがミニチュア塗装に向いていると見たのですが、1000とか1500とかでも別に全然使えるって噂。
サーフェイサーの色
色は主に白、黒、グレーの3色あり、我が家はAmazonで最初に目についたグレーを選択。
購入後に「黒だと塗れてないところがあっても影っぽく見えて初心者向け」「白だと色の発色が良くなる」という知識を得てなるほど…となりましたが、結局見えなくなりますし、サーフェイサーの基本色はグレーだそうなのでまずはグレーでいいと思います。
ただ、メックを塗るときは黒地の方が重厚感出て良さそうだと感じたので、こだわりがあれば黒も購入していいかも。
パレット
塗料を出しておく場所。
いろいろ選択肢はあるので好みかと思いますが、我が家ではお弁当とかに入れるアルミカップ(100均で購入)を使い捨てパレットにしてます。アルミホイルの切れ端とかでもいいと思います。
水を入れておく容器
絵の具を希釈するときや筆を洗うときに使う水を入れておく容器。
汚れてもいい容器ならなんでもいいです。我が家では100均のクリアカップを使用してます。
キッチンペーパー
筆の水切り用。筆の水分が取れさえすれば別のもので代用しても大丈夫です。
あって便利だったもの
持ち手 ※自作可
ミニチュアを塗るときに持ち手があると非常にやりやすいです。(持ち手がないと台座とかを指でつまんで塗ることになるので塗りづらい…)
我が家は乳酸菌飲料の空容器に両面テープを貼って、即席持ち手を作成しました。片手で持てて平らな面があるものならなんでも持ち手になります。
両面テープ
自作持ち手でも使いますが、何かと固定したい場面が出てきます。もしかしたら必須かも。我が家は100均で購入。
段ボール
後述しますが、サーフェイサーを吹き付けるときに周囲を汚さないために段ボールバリケードがあるといい感じ。
新聞紙等を敷いてスプレーでもいいかもですが、床しかガードできないのでどうだろう?
家にだいたい何かしらの段ボールあるし。…みんなもあるよね?
新聞紙
塗るときに机に敷いていました。机の上に絵の具が垂れてもいい状態が作れればなんでもいいです。
作業手順
①ミニチュアを洗う
使わなくなった歯ブラシに食器用洗剤つけてゴシゴシするだけ。
塗料の定着度合いにも関わってくるので重要工程とのこと。特にボードゲームのコマたちを塗る場合は皮脂汚れとかついている可能性ありますし。
洗いおわったら乾くのを待ちます。
②サーフェイサーを吹き付ける
使用方法はスプレーにも書いてありますが、基本は下記2つ。
・20cm程度離して水平に吹き付ける
・乾くまで1〜2時間放置する
スプレーするときは、どこかに付着するとなかなか落ちない+結構匂うので、外に出て段ボールバリケード使うことを推奨。
段ボールの切れ端にミニチュアを乗せて、角度を変えやすいようにすると便利です。
③パレットに塗料を出す
パレットに使う塗料を出します。塗る対象の大きさにもよりますが、乾燥しやすいので出す量は少しずつ。少量でもけっこう塗れます。
あと、使う前はよく振るの大事。特に初回は空気が入っているので、振る→空気を出す→また振る、くらいはしないと水っぽくなったり色が薄かったりします。
④塗料を希釈する
筆に少し水をつけて塗料に混ぜます。
混ぜるときに筆の根元に塗料がついた場合は一度筆を洗ったほうがいいです。
(根元の塗料が乾くと取れなくなって筆が傷みます)
⑤色を塗る
筆の毛先に塗料をつけます。(根元にはつけないように)
塗りたい箇所に毛先でさっさっさって感じで塗っていきます。一度で塗り切ろうと思わずに、乾いた都度、重ね塗りするように意識するとムラなくきれいに塗れます。
⑥シェイド(任意)
シェイドと呼ばれる塗料で影をつけます。アーミーペインターだと赤いキャップの黒い塗料。
適当にペタペタ塗るとくぼみに黒い塗料が溜まり、乾くといい感じに影っぽくなります。細かいことは気にせずに全体にペタペタ。
ただ、白とか黄色みたいな薄めの色だと結構黒くなります。見方によっては汚く見えるので、それが気になる…でも影はつけたい…という場合は色付きのシェイドを買うとよさそう。(私たちは気にせず全部黒くしました(笑))
黒くなりすぎたな…というときは薄めた塗料を重ね塗りするとまぎれる気がします。
おわりに
おそらく最低限の道具、手順によるペイントのような気がします(笑)
けっこう手抜きでしたが、「未彩色の状態に比べたら段違いにいいじゃん!」と満足する出来にはなりました。
けっこう時間かかるので、気長に少しずつ作業を進めるくらいがちょうどいいかもしれません。
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