ザッツ・ノット・ア・ハット!(That’s Not a Hat)

ボードゲーム

久々のブログ更新!
2023年のドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストに入っていてずっと気になっていたゲーム。

Aktuelle Preisträger 2023
Spiel des Jahres 2023 DORFROMANTIK: DAS BRETTSPIEL von Lukas Zach und Michael Palm Pegasus Spiele Illustration: Paul Rie...

日本語版いつ出てもおかしくないよな、と思いつつもドイツAmazonで購入してしまったので、何度か遊んでみた感想を書いていきます。

どんなゲーム?

実は(?)メモリーゲームです。
私は「これは帽子ではありません」というタイトルと箱絵からは想像つきませんでした…

ルールは簡単。
自分の目の前に配られたカードを裏向きのまま宣言して隣に渡すのですが、記憶と違うぞ!となったらダウトをかけるだけ。誰かがミスするまでカードを回し続けます。
「記憶×ブラフ」というヤバそうな組み合わせをヒィヒィ言いながら楽しむ、そんなゲームです。

調べてみると「5 Towers」や「ファン・ファクツ」などを手がけたデザイナーさんの作品だそうで。いろいろなパターンの軽ゲーを作られててすごい。

人数3〜8人(2人用バリアントあり)
時間15分
年齢8歳以上
デザイナーKasper Lapp
出版年2023年
ドイツ

ルール概要

準備

プレイヤー全員にカードを1枚ずつ表向きで配ります。

表向きで置かれた山札から、スタートプレイヤーがカードをさらに1枚引いてスタートです。

4人プレイなら、この5枚のカードを覚えるだけ。ね?簡単でしょ?

手番の流れ

①ギフトカードを隣に渡す

自分の手元にある2枚のうち、手前のカード(古いカード)を矢印の方向のプレイヤーに渡します。(表向きならカードを全員で確認し、裏向きにしてから渡します)
受け取りを拒否されない限り、一度裏向きにしたカードは誰も確認できなくなります

ゲーム中のイメージ。手番では手前の白矢印のカードを右のプレイヤーに渡します。
上側に置いてあげるとプレイしやすい

※ゲーム開始時のみ、スタートプレイヤーが山札から引いたカードを全員で確認し、そのカードを裏向きにして矢印の方向のプレイヤーに渡します。

最初だけは山札から引いたカードでスタート。渡すときの宣言は「ペットボトル」でも「水」でもOK。

カードを渡すときはカードに描かれているイラストが何か、宣言しながら裏向きに渡してください。
(カードのイラストを覚えていなければ、ありえそうなイラストを宣言して渡してください)

1枚ずつ裏になっていくカード。果たしてどこまで覚えていられるでしょうか…
②ギフトカードを受け取る or 拒否する

カードを渡されたプレイヤーはそのカードを受け取るか拒否するかを選びます。

受け取る(プレイヤーが宣言した内容と渡されたカードが一致していると思う場合):
すでに持っているカードの奥側に並べておき、手順①に戻ります。

拒否する(プレイヤーが宣言した内容と渡されたカードが一致していないと思う場合):
渡されたカードを表向きにして確認します。
宣言とカードが一致した場合:拒否したプレイヤーが失点
宣言とカードが一致しない場合:宣言したプレイヤーが失点

嘘ついてそうな人のギフトは拒否できます

※失点したプレイヤーは表向きにしたカードを受け取って、手元に持っておきます。

③次のラウンドの準備

②でカードを拒否した場合、失点を受け取ったプレイヤーは山札からカードを1枚引き、全員で内容を確認します。
そのカードをすでに持っているカードの奥側に裏向きで置き、手順①に戻ります。

何もらったか忘れたのを見破られてしまったので、山札から新しいカードをもらって再開です
いぺ
いぺ

失敗したタイミングで他のカードの答え合わせしたくなるのですが、裏面のまま継続です。

わからないカードがわからないままなのがキツい。

ゲームの終了

カードの受け取りを拒否したことで、失点が3枚になったプレイヤーが出た場合、ゲームは終了します。
その時点で最も失点が少ないプレイヤーの勝利です。

上級ルール(+2人用ルール)

上級ルール①(2人用ルール)

記憶力良い人たちで遊ぶ場合は、単純に準備時に配るカードを2枚に増やすだけで難しさ・苦しさが共に倍増です。
物足りない人はお試しあれ。ちなみに私は通常ルールでヒィヒィ言っているので、入れて遊ぶ日は来なさそうです。

また、公式には3人以上で遊ぶゲームですが、ルールブックには上級ルールを使えば2人用のバリアントルールとして遊べるよ〜との記載があります!
覚えるべきカードが5枚になるので、実質4人通常プレイと同じ難易度ですね。

いぺ
いぺ

実際に夫婦2人で遊んでみましたが、たしかに「That’s Not a Hat」を遊んでいるぞ…!という感覚になります。

ただ、これを2人で遊ぶとただのガチンコメモリー対決になるので、おすすめはしづらい…
2人で遊ぶのはオマケと考えた方が良さそうです。

上級ルール②

裏面が白黒2色あるのですが、そのうちどちらか1色だけしか使わないようにすることで、難易度を少し上げることができます。

実際にプレイしたとき、「ケーキの裏面は白だったなー」という覚え方をしたことがあったのですが、それを封じられてしまいます…
上級ルール①まではいかないけど少しだけ難しくしたいときにちょうどいい変化だと思います。

我が家で勘違いしたポイント

山札は表向きにする

裏向きでもなんら問題はないような気はしますが、ルール上は表向きです。

失点を受け取った後、山札から引いたカードは奥側に置く

ゲーム開始時は山札から引いたカードをそのまま隣に渡しますが、失点を受け取った場合はすぐには渡さずに置いておきます。

夫婦2人の遊んでみた感想

いぺの場合

いぺ
いぺ

ルールは単純でくるくる回るカードの内容を覚えるだけ。しかも4人プレイなら5枚だけです。
そんなのいつまで経っても終わらないのでは…?と思いつつプレイしたのですが覚えられず。なんなら、ついさっき受け取ったカードすら覚えてない。

そんな状況を嬉々として楽しめるか、常に覚え続けなければならない状況を苦行だと感じるかで評価が分かれそうなゲームだと感じました。

おすすめポイント

メモリーゲームだけど絶対に覚えている必要はない!

カードの内容を覚えるメモリーゲームであることは間違いないのですが、受け取る側さえ覚えていなければ、自信満々にそれっぽい単語を言えば受け取ってくれることも

あるカードを誰一人覚えていないと、「なんか違う気もするけどそういうことにしようか…」という暗黙の了解が生まれ、誰がダウトするかのチキンレースになることもあります。

いぺ
いぺ

メモリーゲームでありつつも、ブラフを使えば無理やり押し通せたり、逆に自信なさげに出してあえてダウトさせたりできるのが楽しい。
記憶力をフル回転させる大変なゲームですが、パーティーゲームの雰囲気にもなるところが良さのひとつだと思います。

えりの場合

えり
えり

嫌い…

まあ別に遊ぶとなったら遊ぶけど、そこまで楽しめない…

あ、えりさんダメでした。
(でも私が気に入ってしまったせいで付き合わされて遊んでます。かわいそうに…)

ゲーム中は場に出ているカードを覚え続けなければならないので、プレイ中の苦しさがゲーム終了まで途切れないのが大変そうです。
ただ、えりさんはボロ負けしているわけではなく、なんなら善戦しているのですがそこは関係ない様子。
そんな人でも嫌気がさすのに、もし記憶ゲーが苦手な人だとなおさら苦しいと思います。

ただ、とりあえずルールはものすごく簡単ですぐに終わるので、一度は遊んでみてほしいです楽しめる人にはすごい刺さるゲームだと思うので…!!

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